先日クラブ員の女性と山梨の話になり、『しびれこ』って知ってますか?良いところですよ!と聞いた時に真っ先に想像したのは、湖の水に炭酸かなにか混ざっていて水に手をいれると「ビリッ」と来るので『しびれこ』なのか??
しかし話を聞いてみるとどうも『四尾連湖』と書くらしく想像とは全く違ったが、聞いたこともない湖だったので行ってみたいな~と思っていて、お店のイベントも一段落したので早速行ってきたすずきじゅんです。
(四尾連湖の神が「尾崎龍王」という龍神であり、四つの尾を連ねた竜が住んでいる湖ということで「四尾連湖」といわれるようになったらしいですよ)
四尾連湖は甲府の南、市川大門から下部温泉へ向かう峠道を走り、そこから道をそれて更に標高をかせいだところにある湖。
となると昔のクラブロングランでよく走った笛吹川沿いに車を停めて、そこから四尾連湖~本栖湖方面~戻って富士川町の峠道が良いのかな~と大まかに予定を立ててみた。
予定通り車を笛吹川のすぐ脇に停めたので、まずは四尾連湖を目指す。
その先は本栖湖か?はたまた裏の林道走るか?四尾連湖までの坂の具合も分からないので、いずれにせよ後で決めることにした。
走り始めからいきなり上り。四尾連湖までは約10kmのヒルクライム。
富士ヒルにエントリーしている身からしたら付け刃でもちょうどいい練習になるかな、と思ってみたり。
先も長いので普段より軽め軽めのギヤで使うように意識したことと、脚もフレッシュだから気持ち良くリズムよく走れる。
そんなで調子よく走っていたから四尾連湖までラスト1km、勾配がさらにきつくなったがあと1kmだしと、ちょっと頑張ってみたが結局1kmも脚も気持ちももたずに「たれた…」(ギヤをかける脚にはなってないのね)
以前気ままな旅で行ってきたある意味ご近所の南伊奈ヶ湖とは違い、こちらはキャンプ場などもあるので少し賑わいそうな湖だった。
それでも朝早いためか人影もなく、緑に囲まれた湖はとても静かでたまに魚の跳ねる音が湖面に響く。
静かでくっきりとした空気の中、しっかりと汗もかいたのでしばし体も気持ちも休めてから再スタート。
四尾連湖からは、遠くに雪をまとった南アルプスの山を眺めることもできる爽快なダウンヒルで、身延町の久那土まであっという間に到着した。
ここで本栖湖に行くか、裏の林道を走るかを決めなければならない。
身延からの本栖湖は、随分昔に会長とクラブの若手メンバーと一緒に走ったことがある思い出の道。
もう一度思い出しながら上ってみたい気持ちもあったが、林道には関東富士見百景の富士山が見える景色のいい場所があるらしく、今回は実際にそれを見てみたいから林道を走ることにした。
緑がもりもりしてる里山を走り、地元の神社に立ち寄ったり苗が植わっている田んぼを眺めたりしながら林道の入口に到着。
この林道も急に道の雰囲気が変わり、毎度のことながらこの先にどんな景色が待ち受けているかワクワクする道に変身する。
この日は予想最高気温が30℃オーバーで、暑い日によくある晴れてはいるがもやっているというか遠くまでスッキリ見渡せない感じだったから、はたして富士山は見えるのかな?と疑いながら走っていたら途中でちょっと見え隠れ、そして雄大な景色が突然現れた。
止まって後ろを振り返って見れば、こちらは富士山はないが深い山々の向こうに南アルプスも眺めることができる。
いや~いい感じだなぁこの林道、と思わず声もでながらすこし走ったらちょうど山と山の谷の間の奥に富士山がそびえ立っていた。
ここが画像で見た関東富士見百景のスポットだった。
写真だと大分こじんまりしてしまうが、やはり現場はいい。
そしてこの先もしばらくwith富士山の景色とともに走ることが出来るし、道の状態も良いのでここはオススメできる林道だなぁとか考えながら走っていた。
そして分岐点に到着。
右の道に行くと激坂下りでさっき林道に入った道に戻る感じ。
左の道に行けば精進湖から甲府に下りていく街道の途中にぶつかる。
この時点で50km近く走ってきたので流石に左の道へ行ってから回り込むのは時間的にも体力的にも無理だから右折して激坂を下っていくことにした。
写真はきれいなところしか撮ってないが(撮る余裕もなし)、下り始めてすぐにこれはやばいなと思った。
道路のコンクリがガレガレな上に、さらに尖った石がゴロゴロゴロゴロしてる。そしてところどころ土や木も重なり、さらに勾配がめちゃくちゃ急なのでとにかく神経を使う。
さっきの林道は走りやすいしオススメできるなぁとか思っていたが、ここは全くオススメ出来ない。
これうっかり反対から上ってきたら大分まずいぞ。というか引き返すようだ。
ただ新緑はめちゃきれい。
さらに下りながら、なんかカンカンする音が聞こえてくるし変な振動もある。
ブレーキの調子が悪いのか?ローターに何かぶつかったりして曲がったりしててもいやだなと止まって降りてみたら長い木の枝がスポークの間に刺さってた。
よくこれで車輪が回ったなとか、こんな状態にうまく絡むものだなと感心しながらも、この誰も来ないような場所で大事に至らず良かったとホッとした。
無事に下りてきて道も良くなり快調に走る中、左に何か石像のようなものが見えたので一度は通り過ぎるも気になり戻ってみれば、緑の中で気持ちよさそうな仏様だった。
仏様の前にたてば気持ちも洗われるもの、いま来た道中の無事のお礼など話しかけて後にする。
時間は11時30分。
お腹も空いてきたがこの緑の中をまだまだ走りたい。
食事処を探す時間ももったいないと道の駅に寄ってみると讃岐うどんののぼりが見えたので今日のランチは讃岐うどんに決定。
そしたら天ぷらの野菜が素朴ですごく美味くて、うどんもつゆもとても美味くこんなのが食べたかったと大満足のランチとなった。
あとは富士川をちょっと眺めて身延線と並行する街道を走り、富士川を渡ってダイヤモンド富士スポットを目指す。
ここで最後の5kmほどのヒルクライム。
気温もどんどん上がってきて今季お初の半端ない汗の量にグローブで汗を拭いながら走るが、勾配がきついのか疲れているのか汗を拭うたびにヨレヨレとしているのが分かるが車も来ないのでなるに任せる。
サイコンの残りの距離をチラ見してはペダルを漕ぎ、ちょっと我慢してはまたチラ見するを繰り返してなんとか目的地に到着。
今日の天気だとここでは富士山は見えないだろうなと思っていたが、なんとか霞んだ富士山が遠くに確認できた。
ただ当の場所は駐車スペースが沢山用意してある観光スポットな感じであまり面白みがなく、逆に手前の田んぼ&富士山の風景の雰囲気が良かったのでそこまで戻って景色を眺めてしばしゆっくり。
このまま来た道を戻って帰ろうかと思ったが、あまり同じ道を戻りたくないなぁとその先の林道をあと1本走ってから帰ることにした。
結局さらに標高を稼いでから、駐車場まではラッキーな全て下り道で超楽々。
今日はだいぶ頑張ってしまったヒルクライムな旅でした~
そしてライドも良かったが、別にクロアゲハとも仲が良かった日だった。
まったく違う場所でそれぞれクロアゲハが寄ってきてくれて戯れたのがとても楽しく、セミ?や鳥の身近なさえずりからも季節を肌で感じた充実したライドでした。
ではまた!